治療
いくら文字で書いても伝える事は難しいです。古人が技術を伝えるのに「舌筆難し」と書いています。。コトバで書けばたった4文字だけですが、伝える事がどれだけ容易でないかというのは、とほうもなく言い表すことができません。
しかし、考えて実践するためのヒントにはなると思います。例えば腰痛は腰を触らないで治療するとします。触らないでどうやって治すのでしょうか。痛みを感じている部位を触らないという縛りがある条件です。古書では一例として「崑崙」というツボがあります。ではそれに鍼や灸もしくは指圧するという手段があります。それによって治った、あるいは治らなかったなります。しかしこれは治療といえるでしょうか。
それよりも、そもそも腰がなぜ痛いのか。その理由があるはずです。それを理解せずに、治るか治らないか分からない、自分自身が「信用」できない事をやって仕事になるでしょうか。
理論は現実と伴ってこそ理論であるはずです。現実から乖離してしまった一人歩きを始めた理論は現実では通用しません。伝統医学は「癒し」が含む「理想」の追求よりも「悩み」に含まれる「現実」の追求を。
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